休日にのんびりと大好きな車の手入れをするのは気分転換にもなるし楽しいですよね?でも愛車がピカピカに見えるためには、ボディーだけにワックスを塗っていてもダメなんです。
実は本当の車好きなら、タイヤ艶出しスプレー(タイヤワックス)も手を抜かないのが基本!タイヤに艶が出ると車全体がピカピカに見えるようになります。
でもその前に知っておきたいのが、タイヤ艶出しスプレー(タイヤワックス)の種類と使い方です。これを知っていないとせっかくピカピカにするつもりでワックスを塗ったのに、そのことが原因で思わぬ車のトラブルを引き起こしてしまうことも…。
まずは、タイヤ艶出しスプレー(タイヤワックス)の正しい使い方を確認していきましょう。
タイヤ艶出しスプレーの特徴
メリット
スプレータイプのメリットは、やはり固形のワックスよりも手軽に使えることに尽きるでしょう。また、スプレータイプの場合はタイヤへダメージを与えない水性タイプが多いこともメリットです。
水性タイプは水に弱いデメリットがありますが、スプレータイプならこまめな手入れも簡単にできるので、こうしたデメリットもカバーできます。
デメリット
スプレータイプの場合、ピンポイントでタイヤに吹き付けたとしても、液だれなどでタイヤ以外の部分に液体がついてしまうことがよくあります。特にホイールやボディーについてしまうと、シミになってしまうことがあります。
また、スプレータイプの多くが水性ワックスなので、油性ワックスのようなツヤツヤとした光沢感はあまり望めません。そのた、次にご紹介しているような使い方に気をつけることが大切です。
目的別のタイヤワックスの使い方
タイヤのワックスには水性ワックスと油性ワックスがあります。この2種類にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、あなたの目的によって使い分けることが大切です。
水性ワックスの特徴と効果
タイヤの水性ワックスとは、シリコンを水に溶かして作ったタイヤ専用のワックスのことを言います。水性ワックスにもいくつか種類があり、スプレータイプで吹き付けるだけで簡単にワックスが塗れるタイプのものもあれば、専用のスポンジを使ってワックスを塗るタイプのものもあります。
どのタイプの水性ワックスでも共通しているのが石油溶剤の量が少なく、タイヤにダメージを与えないということです。
タイヤの劣化スピードが穏やかであれば交換の頻度も抑えられます。タイヤに直接塗るワックスも、タイヤにストレスを与えにくいものを選ぶことがタイヤの長持ちにつながります。その点に特化したタイヤワックスが水性ワックスの特徴であり最大の効果といえます。
水性ワックスのメリット
- タイヤが長持ちする
- 汚れにくくなる
- ワックスを塗ってもタイヤにストレスがかからない
水性ワックスのデメリット
- 値段が高い
- 使い方や塗り方にコツがいる
- ツヤ感が出にくいため、思ったほどワックスの効果が実感できない
- 水に弱い
油性ワックスの特徴と効果
油性タイヤワックスは、シリコンを石油系溶剤に溶かして作ったタイプです。最大の特徴は雨に強いという点です。さらに油性ワックスを使うと1度塗っただけで新品タイヤのようにピカピカになるという嬉しい効果もあります。
ただし、残念なことに油性ワックスを利用するとタイヤにダメージを与えてしまい、劣化しやすくなるデメリットがあります。
油性ワックスのメリット
- 水に強い
- 値段が安い
- 汚れにくくなる
- ワックスの効果をその場で実感できる
油性ワックスのデメリット
- 油性ワックスの石油系溶剤のせいでタイヤにストレスがかかる
- タイヤの寿命が短くなる
- タイヤのひび割れの原因になりやすい
効果的なタイヤワックスの使い方
タイヤワックスの効果を最大限に発揮させたいのであれば、正しいタイヤワックスの使い方を知っておく必要があります。
タイヤも綺麗に洗車する
タイヤワックスを正しく塗るためには、タイヤ本体をきれいにしておく必要があります。汚れが残っている状態のタイヤにワックスを塗っても効果は期待できません。タイヤを洗った後はタオルで水分を拭き取り、しっかりと乾かしてからワックスを使います。
タイヤワックスを塗る
タイヤワックスを塗る方法は商品によっても異なります。例えば、水性タイプのワックスの中には、タイヤの汚れを落としながらワックスも塗れるスプレータイプのものもあります。
また、ワックスの種類にかかわらず共通する注意点があります。それが「ホイールの扱い」です。ホイールにタイヤ専用のワックスを塗ってしまうと、ピカピカになるどころか劣化にもつながる恐れがあります。ホイールの美しさも車の見た目に大きく影響しますから、十分に気を付けるようにしましょう。
塗りすぎたタイヤワックスを拭き取る
タイヤワックスは、ボディーのワックスの塗り方と基本的には同じ考えです。塗りムラが出来てしまうと、せっかくの効果が台無しになってしまいます。
もし塗りすぎてしまった場合には必ず拭き取るようにしましょう。面倒に思うかもしれませんが、塗り過ぎたワックスをそのままにしておくと見た目も効果も悪くなります。たっぷりと塗った方が効果が上乗せされるというようなことはありません。決められた量のワックスをムラなく塗ることが最も注意すべきポイントです。
初心者でも簡単に使えるタイヤワックスの種類と使い方
「スプレータイプ」と「泡タイプ」のタイヤワックスは、どちらも簡単に塗ることができるメリットがあります。初心者の方は、このようなワックスを選ぶといいでしょう。
スプレータイプの使い方
スプレータイプのタイヤワックスは、片手でスプレー部分を一押しするだけで簡単にワックスが塗れます。
注意点としては、塗りムラができやすいため、均等にワックスを塗りたいのであればスプレーした後にスポンジなどで塗り伸ばすといいでしょう。また、スプレータイプのワックスは飛び散りが一番のネックになりますので、タイヤ以外の部分(特にホイール)にワックスが飛び散らないように注意しましょう。
泡タイプの使い方
泡タイプのワックスは、タイヤの汚れ落としとタイヤのワックスが同時にできるという点が魅力です。そのため「時間はないけれどワックスはかけておきたい」という方にはおすすめです。
基本的にはタイヤ全体に泡タイプのワックスを吹き付けるだけでOKです。ただしスプレータイプと同じくホイール部分にワックス液がつかないように気を付けましょう。
タイヤワックスを綺麗に仕上げるコツ
タイヤワックスをきれいに仕上げるコツがありますので、こちらも確認しておきましょう。
タイヤの溝まできれいに洗う
ワックスを塗る前に必ず済ませておきたいタイヤの洗浄ですが、忘れがちなのがタイヤの溝部分です。タイヤの溝は表面よりも汚れが溜まりやすく、しかも普通の洗車では落としにくい場所です。でもこれがキレイにワックスを仕上げるには大事なポイントになるため、ぜひ頑張ってタイヤの溝までキレイに洗ってくださいね。
塗りムラを防ぐ
どんなに効果が高いワックスでも、塗りムラが出来てしまうと見た目も悪くなりますし効果も半減します。
塗りムラを防ぐためには、「ワックスを塗った」で終わるのではなく「塗りムラがないかチェックする」まで済ませるようにしてください。これもタイヤワックスをキレイに仕上げるコツです。
乾いてから使う
ピカピカになったタイヤを見たら、すぐにでも車に乗りたくなる気持ちはわかります。でもキレイに仕上げるためには、ワックスが完全に乾くまで待つということも大切です。
自分の目的に合ったタイヤワックスを選ぶ
タイヤワックスは、商品の使用説明書通りに行えばだれでも簡単に出来ます。でも商品によってワックスの効果に違いがあるので、まずはあなたがどんな目的でタイヤのワックスを使いたいのかを決めなければいけません。
とにかくタイヤをピカピカ、艶々にしたいのであれば油性ワックスがいいでしょう。ただし、タイヤの劣化を進めてしまう可能性があります。逆に、タイヤの寿命を長くしたい、タイヤにかかるコストを押さえたいということであれば水性ワックスがおすすめです。もちろん、水性ワックスでもタイヤは綺麗になります。
こちらの「失敗しないタイヤワックスの選び方」も参考になりますので、ぜひチェックしておきましょう。
タイヤワックスの使い方の注意点
タイヤワックスは次の2つに注意して使用しましょう。
タイヤワックスを塗ってはいけない場所
タイヤワックスはホイールに塗ってはいけません。ホイールにダメージを与えてしまう可能性があるからです。特にスプレータイプのワックスの場合は注意が必要です。ホイールを避けて吹き付けているつもりでも、気が付かないうちにホイールにまでワックスが飛び散っている場合がありますので気をつけて作業しましょう。
タイヤワックスを使う頻度
タイヤワックスは、あくまでもタイヤの性能を維持するために使うものと考えるのが正しいです。ピカピカにしたいから頻繁にワックスを塗るなんてことをすれば、タイヤへのストレスがその都度かかります。そのためタイヤの寿命が短くなる原因になります。
さらにタイヤワックスの持続効果は、ワックスの種類によっても異なります。基本的には水性ワックスより油性ワックスの方が長持ちしますが、水性ワックスでも1ヶ月程度は効果が持続するものも多くあります。
これらを踏まえて、タイヤワックスを塗ってから1ヶ月くらいを目安にチェックしてみるのがおすすめです。もしもこの時点でワックスの効果が落ちていると感じれば、塗り直しのタイミングといえます。
タイヤ艶出しスプレーおすすめ11選
CCI:スマートシャイン
スマートシャインは水性タイプのタイヤワックスです。自然な艶が出て、紫外線やタイヤのひび割れも防止します。
ウイルソン:タイヤ&レザーワックス
ウイルソンのタイヤ&レザーワックスは石油系溶剤不使用のエマルジョンタイプでタイヤへのダメージを防ぎます。タイヤ以外にも車のゴム部品、合成レザー、ダッシュボードにも使用することができます。また、紫外線、ひび割れ防止効果もあります。
KURE:STONER タイヤコート モアシャイン
こちらも石油系溶剤不使用なのでタイヤへのダメージの心配がありません。Wipe-FREEテクノロジーといわれる効果でスプレーを吹きかけるだけでタイヤの細部まで素早く広がるため拭き上げ作業が不要です。Sling-FREEフォーミュラといわれる効果で汚れ防止にも役立ちます。
古賀薬品工業:つやタイヤワックススプレー
こちらも水性タイプのタイヤワックススプレーです。容量500mlで中型車約20台に施工できます。
カーオール:タイヤのつや出しワックス
カーオールのタイヤつや出しワックスも石油溶剤不使用の水性タイプになります。タイヤ以外には白化した未塗装樹脂パーツの艶出しにも使用することができます。
VOODOORIDE(ブードゥーライド):ハイプドハイグロスタイヤフィニッシュ
ブードゥーライドのハイプドハイグロスタイヤフィニッシュも水性タイプで、紫外線、オゾン防止効果もあります。また、ベタつきのないシリコンを使用することで汚れが付着しにくくなっています。耐久性もあり10回の洗車にも耐えられるシリコン被膜を形成することができます。
ソナックス:タイヤ用艶出し保護剤
こちらも水性タイプの艶出しスプレーです。深い艶が特徴で紫外線、オゾンからの保護性能もあります。
古河薬品:プロタイプ タイヤワックス
タイヤへの負担がない水性タイプのタイヤワックスです。業務用のため4ℓと大容量なのですが専用のスプレー容器がセットになっているので、初めてタイヤワックスに挑戦する人でも安心して使えます。
トロッとした液体なので、少しの量でもびっくりするくらい伸びます。塗りムラが出来にくい上に、初心者でもプロ並みの仕上がりが期待できるおすすめのワックスです。
axe:ピッカピカタイヤワックス
つやは欲しいけど自然な仕上がりのつやが欲しいという人におすすめしたいのが、ピッカピカタイヤワックス 業務用です。1ℓの業務用サイズですが定期的なメンテナンスが必要な水性タイプなので、長期的に見るとお得です。特にピッカピカタイヤワックスはタイヤ本来の深みのある黒色に仕上がるので、「タイヤワックスのツヤ感が苦手」という人にピッタリです。
横浜油脂工業:L&Wクレスト 水性タイヤワックス
L&Wクレスト 水性タイヤワックスは1ℓの業務用サイズなのですが、水性タイプの水に弱いというデメリットをしっかりとカバーしている点がおすすめポイントです。しかも水性タイプとは思えないようなツヤ感もあります。水性タイプでも油性のようなツヤ感が欲しい!という人におすすめです。
サイクルケア:ホワイトウォールタイヤクリーナー
こちらはホワイトウォールタイヤ用のクリーナーです。汚れを落として白さを取り戻すことができます。
まとめ
車を動かすために重要なパーツでもあるタイヤは、見た目も性能も大切になります。特にタイヤは車全体の印象を変えるだけでなく、車の性能にも深く関係します。出来るだけ長くタイヤを良い状態にしておきたいのであれば、タイヤのワックスは必須です。あなたの目的に合ったタイヤワックスを選んで、ステキなカーライフを続けてくださいね。