愛車に適合するタイヤを選ぶ際には、タイヤサイズ種類を理解して正しいタイヤを選択する必要があります。特に、見た目には同じようなタイヤでも内部構造が異なる場合もあるので注意しましょう。また、同じ車でもグレードによって装着されているタイヤサイズが異なる場合があります。

そこで今回は、愛車に適合するタイヤを選ぶ際に確認すべきポイントをわかりやすく解説していきます。また、タイヤサイズを変更する場合の注意点についてもご紹介しますので、カスタムを考えている方も参考にしてください。

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車のタイヤはサイズと種類で選ぶ

愛車に適合するタイヤは、サイズ種類で選びます。タイヤサイズはタイヤのサイド面に記載されています。サイズや適合するタイヤのスペックを確認するにはタイヤサイズの表記方法を理解する必要があります。

また、タイヤには使用する季節や路面状況にあわせて主に次の3種類のタイヤがあります。

  1. 舗装路を走ることを想定した夏用タイヤ(サマータイヤ)
  2. 雪道を走る際の冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)
  3. SUVなどに装着例に増えているオールシーズンタイヤ

これらのタイヤサイズと種類の組み合わせの中から愛車に適合するタイヤを選びましょう。

タイヤサイズの選び方

まず、タイヤを選ぶ場合は新車購入時に装着されていたタイヤサイズを確認します。中古車を購入した場合は、そのタイヤが適合サイズであるかを販売店に確認しましょう。

愛車のタイヤサイズの見方

タイヤサイズはタイヤの側面に記載されています。また、運転席ドアを開けた際にBピラー(前席と後部座席の間の柱)に貼られているタイヤの指定空気圧シールからも確認することも出来ます。

確認が困難だったり、不安な場合は車を購入した店舗やディーラーに相談してみましょう。

タイヤサイズの表記の意味・読み方(ISO表示)

ここではタイヤサイズの表記方法と数値や言葉の意味を詳しく説明します。(より詳しい解説は、「車のタイヤサイズの見方【表記の意味・読み方マニュアル】」こちらから確認することができます。)

タイヤサイズの表記例

タイヤサイズはタイヤのサイド面に、「215/45R17 91W XL」のように表記されています。このサイズ表記を基に、数値や言葉の意味を確認してみます。

タイヤ幅

最初に表示されている「215」というのがタイヤ幅です。これはタイヤ幅が横幅215mmであることを表しています。

タイヤの扁平率

次に表示されている「45」というのが扁平率です。これは扁平率が45%であることを表しています。扁平率はタイヤ幅に対するタイヤの高さ(タイヤの接地面からホイールまでの長さ)の比率を表していますので数値が小さいほど、横から見たときに薄いタイヤに見えます。

ラジアル構造

「R」はラジアル構造のタイヤを意味しています。タイヤの内部構造にはその違いからラジアルタイヤとバイアスタイヤがあります。現在、一般的に販売されている車には、ほぼ全てにラジアルタイヤが装着されています

リム径

「17」というのは適合するホイールサイズです。ホイールの直径=リム径となります。「17」の場合はリム径17インチのホイールに適合するタイヤということになります。

ロードインデックス(荷重指数)

「91」というのはロードインデックス(荷重指数)を表します。これはそのタイヤが許容できる最大の負荷を表す指数です。「91」の場合は負荷能力が615kgを意味します。

速度記号

「W」は速度記号を表しています。ここで表示されるアルファベットによって最高速度が何km/hまで耐えられるかを意味しています。「W」の場合は最高速度270km/hまで走行可能なスペックです。

タイヤ外径

タイヤ外径はタイヤ自体には表記されず、タイヤカタログなどから確認することが可能です。外径の異なるタイヤを装着するとスピードメーターやオドメーターの表示に誤差が発生します。これは、タイヤ1回転するごとに何cm進むかを前提にスピードメーターやオドメーターが設定されているからです。

タイヤ外径=タイヤの直径が変わると1回転する場合に進む距離=タイヤの円周の長さも異なってきます。

製造年月日

タイヤには耐用年数があり4から5年とされています。タイヤの側面に「1518」と4桁の数値で記載されているのが製造年月日です。この場合は「15週目、2018年」つまり2018年の15週目に製造されたという意味を表しています。

【車種別】純正タイヤサイズ一覧

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タイヤの種類(性能)の選び方

タイヤは主に3種類に分けられます。これは使用するシーズンや路面状況にあわせて作られているからです。詳細は「車のタイヤの種類と性能比較」でもご紹介していますので、納得のいくタイヤ選びをしたいという方は、ぜひチェックしておきましょう。

夏用タイヤ(サマータイヤ)

夏用タイヤ(サマータイヤ)は通常、新車時に装着されているタイヤです。乾いた路面や、凍結していない濡れた路面を走ることを目的として作られています。

こうした道路を走っている際のブレーキング性能や直進安定性、高いグリップ力によるコーナリング性能に優れるのが夏用タイヤ(サマータイヤ)の特徴です。

冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)

夏用タイヤ(サマータイヤ)では対応できない凍結路や圧雪路、降雪地で使用されることを目的に作られているのが冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)です。

降雪地に住んでいないユーザーでも、スキー場にウィンタースポーツを楽しみに愛車で出かけたり、仕事で降雪地に行く場合に装着します。

冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)はタイヤの表面に細かい溝が刻まれているなど、排水性にとても優れたタイヤです。これにより、凍結路や雪の路面でタイヤと路面の間に水や氷が入り込んでもそれらを排水し、スリップすることなく走る事が出来るように工夫されています。

オールシーズンタイヤ

夏用タイヤ(サマータイヤ)を基本に、ある程度までの降雪やジャーベット状の凍結していない路面なら走れるように作られているのがオールシーズンタイヤです。東京など、冬に数回程度雪は降るが気温はそれほど低下せず、路面は凍結せずにシャーベット状になるようなケースではオールシーズンタイヤでも走行することが可能です。

ですが、凍結した路面や、気温が下がって圧雪路になった場合には、冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)よりもグリップ性能は低いので、あくまでも路面が見えるが雪がシャーベット状に残っている状態までと考えておいたほうが安全です。

タイヤを安く買うならネット通販がおすすめ!

タイヤ交換を検討しており、愛車に適合するタイヤサイズや種類が確認できたら、次にどこで購入するかを決めましょう。安くタイヤ交換をしたいというのであれば、インターネット通販がおすすめです。

ネット通販は全国のユーザーを相手に販売していますので、実店舗を持って販売しているショップよりも少ない利幅で販売しています。これにより結果的に販売価格も安くなっています。最近はネット通販で購入したタイヤの脱着や交換を持ち込みで行ってくれるタイヤショップも増えていますので、最初にネット通販で希望するタイヤの価格を調べてみましょう。

もし、インターネット通販を使ってタイヤを購入することに不安を感じている方は、「タイヤ交換はネット通販で購入すれば安くなる!」こちらもチェックしておくといいでしょう。また、さっそくインターネットで愛車に最適なタイヤを探したいという方は、TIREHOOD|タイヤフッドから検索してみましょう。

タイヤサイズの変更方法と注意点

現在装着されているタイヤだけではなく、その車の別グレードに装着されているタイヤや、外径など必要なスペックをあわせれば異なるタイヤサイズに変更することも出来ます。その場合の注意点を確認してみます。

タイヤサイズと車検

タイヤサイズを変更しても規定の範囲に収まっていれば車検で問題になることもありません。その車の別グレード用に設定されているサイズであればほぼ大丈夫です。しかし、そのサイズでもフェンダーからタイヤがはみ出している場合は車検には通りません。

大幅に太いタイヤ幅に変更することや、ホイールのみを変更してタイヤがはみ出している場合は注意が必要です。

タイヤのインチアップ

リム径=ホイール径を現在よりも大きいものにするのがインチアップです。大きい径のホイールは見た目にも格好良いですね。インチアップをする際はより扁平率の低い、薄いタイヤに交換してタイヤ外径を許容範囲内に合わせることが必要です。

詳しくは、「車のタイヤをインチアップする方法」こちらで解説されています。

タイヤのインチダウン

扁平率の低いタイヤより、高いタイヤの方が雪道での接地面荷重を増やしてスリップ防止に有効な場合があります。その際に行うのがリム径の小さいものにするインチダウンです。こちらも同じくタイヤ外径を合わせるように留意しましょう。

タイヤ幅の変更

タイヤ幅をより太いものにすればコーナリングでのグリップ性能が高くなります。また、接地面荷重が増えますので雪道でのスリップ防止に有効な場合もあります。

ただし、タイヤ幅だけを変更すればタイヤ外径も変わってきますので、同時に扁平率の変更も検討する必要があります。扁平率が同じままでタイヤ幅が太いものを装着するとタイヤ外径は大きくなるからです。

詳細は、「タイヤ幅変更の適合範囲とは?」こちらで解説されていますのでチェックしておきましょう。

扁平率の変更

タイヤ幅が同じままで扁平率を変更すれば、やはりタイヤ外径が異なってきてしまいます。タイヤ幅はそのままで扁平率の低いタイヤを選択すればタイヤ外径は小さくなってしまいます。

詳細は、「タイヤの扁平率を下げる方法とメリット・デメリット」こちらの解説を確認しましょう。

タイヤの重さ

インチアップする場合はタイヤ外径をあわせるために、タイヤ幅を太く、扁平率を低くするのが一般的です。タイヤ幅が太く、扁平率が低くなればタイヤの形状を保つためにタイヤサイドのゴムが厚めになります。それに伴い、タイヤの重さも重くなります。重いタイヤに交換した場合はサスペンションへの負担が増し、乗り心地にも影響を与えますので注意が必要です。

詳細は、「タイヤの重さによって性能が変わる!意外に知らないタイヤの重さについて」こちらがわかりやすく解説されているので、タイヤにこだわる方は必見です。

車種別のタイヤサイズ許容範囲

タイヤ選びは適切なサイズ選びが重要!

タイヤサイズの確認方法と、タイヤの種類について解説しました。新車装着時のタイヤはその車に適合する性能を持ち合わせるように選択されています。異なるサイズのタイヤを装着することはそうしたバランスを崩すことにも繋がりかねません。

今回の記事を参考にしながらタイヤサイズを確認して、適切なタイヤ選びを行う際のマニュアルにして頂ければ幸いです。

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